
「グランドセイコー」は本当に“買って得する時計”なのか?
高級腕時計といえばロレックスやオメガが定番ですが、ここ数年、国内外の時計ファンから熱い注目を集めているのがグランドセイコー(Grand Seiko)です。日本製ならではの繊細な仕上がりと、スイスブランドに引けを取らない精度。そして何より魅力なのが、その「リセールバリュー(換金率)」の高さです。
「腕時計って売ると損するんじゃないの?」
そんな常識を覆すのが、グランドセイコーの一部モデル。中には定価以上で売れるモデルすら存在するのです。
本記事では、2025年現在の情報をもとに、リセール価値の高いグランドセイコーの人気モデルをランキング形式でご紹介します。さらに、それぞれのモデルがなぜ高値で取引されているのか、その理由も深掘り解説。資産性と実用性を兼ね備えた腕時計選びの参考にしてください。
グランドセイコーは“資産”になる?人気の秘密とは
グランドセイコーは、日本が世界に誇る高級腕時計ブランド。その魅力は「匠の技術」「美しいデザイン」「圧倒的な精度」にあり、国内外の時計ファンから高く評価されています。なかでも注目すべきは、そのリセールバリューの高さ。通常、時計は購入後に価値が下がるものですが、グランドセイコーの一部モデルは例外で、なんと"定価以上"の価格で取引されているものも存在します。
特に限定モデルや復刻シリーズ、スプリングドライブを搭載した人気モデルは、中古市場でも常に高い評価を受けており、「買って損しない時計」として選ばれています。本記事では、そんなリセール価値の高いモデルをランキング形式で紹介し、それぞれの魅力を徹底レビューします。
リセール価値の高い定番〜モデルランキング
【定番】SLGH005(白樺)

定価:約1,045,000円(税込)
中古相場:1,000,000〜1,300,000円
リセール率:95〜124%
🔹【SLGH005】ホワイトバーチ|人気No.1の定番モデル
通称「白樺(ホワイトバーチ)」の名で知られるSLGH005は、2021年の登場以来、グランドセイコーの中でも最も注目されているモデルのひとつ。細やかな縦模様の文字盤は、日本の白樺林をイメージしてデザインされており、視覚的な深みが圧巻です。搭載ムーブメントは次世代機「Cal.9SA5」。高精度でロングパワーリザーブという理想的なスペックを誇ります。中古でも定価に近い価格で売れるため、安心して購入できます。
【定番】SBGA211「雪白」

定価:約814,000円(税込)
中古相場:680,000〜900,000円
リセール率:83〜110%
🔹【SBGA211】スノーフレーク|GSを代表する“詩情の名作”
SBGA211は、グランドセイコーの中でも世界的に認知された代表作「スノーフレーク」。その名の通り、雪原のような繊細なダイヤルパターンは、信州・諏訪の自然と職人技の融合から生まれたもの。ケース素材には軽量で耐食性に優れたブライトチタンを採用し、装着感も極めて快適です。ムーブメントには、独自のスプリングドライブ「Cal.9R65」を搭載し、機械式とクオーツの利点を融合した滑らかな秒針が印象的。
レギュラーモデルでありながら高い完成度と美観を誇り、国内外から評価が高く、GSファンにとっては“通過儀礼”とも言える名機です。価格推移も安定しており、実用と美観を両立した永年愛用できるモデルです。
1位 SBGH297(銀座限定モデル)

定価:約770,000円
中古相場:1,200,000〜1,500,000円
リセール率:155〜194%
🔹【SBGH297】銀座限定|リセール最強の“幻モデル”
SBGH297は、2023年に銀座の5店舗限定で260本のみ販売された超レアモデルです。そのため市場にほとんど出回らず、中古価格が定価の1.5〜2倍に跳ね上がるほどの人気を誇ります。文字盤には「雪白」よりも繊細な表情を持つパターンが刻まれ、まさに“工芸品”とも呼べる逸品。ムーブメントにはハイビート36000が搭載され、精度も抜群です。投資目的の方にも、こだわりの1本を探している方にもおすすめのモデルです。
2位 SBGW033(復刻モデル)

定価:約470,000円
中古相場:660,000円前後
リセール率:約141%
🔹【SBGW033】初代復刻モデル|クラシカルデザインの極み
SBGW033は、1960年に誕生した初代グランドセイコーを現代に甦らせた復刻版。ケース径35.8mmという控えめなサイズと、すっきりとしたインデックス配置が魅力で、ドレスウォッチとして非常に人気があります。手巻きキャリバー「9S64」は約72時間のロングパワーリザーブを誇り、実用性も十分。国内外問わずコレクター人気が高く、中古価格も定価超えが一般的。スーツスタイルとの相性は抜群です。
3位 SBGW253(Elegance Collection 復刻モデル)

定価:約650,000円
中古相場:940,000〜990,000円
リセール率:約145〜152%
🔹【SBGW253】Elegance復刻|伝統と技術の融合
SBGW253は、1950〜60年代のヴィンテージモデルをモチーフにした復刻機。見た目はシンプルで古典的ですが、内部には最新の手巻きムーブメントが搭載され、日常使いに耐える信頼性を実現しています。シルバーの文字盤とカーブガラス、ポリッシュされたケースが織りなすバランスの美しさは、まさに芸術品。限定1200本とレア度も高く、リセール市場でも常に高値を維持しています。
4位 SLGA017(Evolution 9/AJHH限定)

定価:約1,090,000円
中古相場:1,270,000〜1,350,000円
リセール率:約120〜130%
🔹【SLGA017】AJHH限定|エボリューション9が描く“空と雪”の詩
Grand Seiko最新スタイル「Evolution 9」にスノーフレークダイヤルを融合した、AJHH限定の特別モデルです。日本の冬景色を閉じ込めたようなブルー調テクスチャと、最上位スプリングドライブの機構・精度は、技術と美しさを兼ね備えた傑作。限定本数の少なさからコレクション性も非常に高く、ファン・コレクターの注目を集めています。
5位 SBGN009(Quartz 50周年記念モデル)

定価:約340,000円
中古相場:330,000〜360,000円
リセール率:100%前後
🔹【SBGN009】クオーツ50周年限定|青の結晶に宿る精度と誇り
Grand Seikoのクオーツ技術50周年を記念して生まれた限定モデルSBGN009。深いブルーのダイヤルには、クオーツ結晶を象った繊細なパターンが浮かび上がり、光を受けて美しく輝きます。Cal.9F86による年差±10秒の超高精度GMTムーブメントを搭載し、18Kゴールドの針とインデックスが限定モデルらしい特別感を演出。世界2,019本限定という希少性と実用性を兼ね備えたこの一本は、グランドセイコーのクオーツ哲学の粋を集めたタイムピースです。
時計選びで損しないための3つのポイント
限定モデル・復刻シリーズを狙う
リセールを重視するなら、まずは生産数が限られたモデルを優先的にチェック。転売市場でも人気が高く、価格上昇の可能性が高い。
スプリングドライブ搭載モデルは安定資産
グランドセイコー独自の技術「スプリングドライブ」は中古市場でも評価が高く、価格が落ちにくい傾向にあります。
中古相場を常に確認する
新作発表や為替の影響で相場は変動します。購入前に複数の販売サイトで相場を確認しておくと安心です。
グランドセイコーを買うなら今?

グランドセイコーは年々注目が高まり、人気モデルの価格も上昇傾向にあります。特に限定品や復刻版は、生産終了後に価格が跳ね上がるケースが多いため、在庫があるうちに手に入れておくのが得策です。
まとめ
グランドセイコーは、美しさと技術、そして高いリセールバリューを兼ね備えた“賢い資産時計”です。とくに限定・復刻モデルやスプリングドライブ搭載機種は投資対象としても注目されており、資産運用の一環として時計を選ぶ方にもおすすめです。
リセール価値を意識して時計を選べば、ただの「消費」ではなく、「資産」に変わる──。ぜひ本記事を参考に、自分だけの価値ある1本を見つけてください。